おたふくぶろぐ

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『ナオミとカナコ』(ネタバレあり)奥田英朗

ナオミとカナコが、達郎を

殺害する日の朝を描写している。

 

しかし、私が手に握る小説はの頁数は

まだ半分も残っていて

それがたまらなく不安になった。

 

 

『ナオミとカナコ』あらすじ

達郎は妻の加奈子に暴力を振るうDV夫だった。

加奈子の顔にあるドス黒いあざをみつけた親友の直美は

達郎の殺害=「排除」を提案した。

「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那」

 

痴呆症を患う大金持ち、

カンの鋭い女社長、

達郎にそっくりの中国人。

 

様々な偶然や出会いが重なり

達郎の排除計画が進んでいく。

 

『ナオミとカナコ』の結末

結末は最高だった!

 

ラスト、海外逃亡できるかどうかの瀬戸際の描写は

いつも過度の早寝早起きを実行している私でも

小説を置くことができず、夜中まで読み進めてしまったほどだった。

 

内容的には、

 

達郎の妹・陽子が興信所を使ってふたりが達郎を殺害したことを調べあげ

警察に話をし、加奈子の元に任意同行で警察が来た。

なんとか任意同行をその日のうちに解放された加奈子は、

次の日、直美と共に海外に逃げることにした。

 

早朝家を出ると、陽子が興信所とともに家の前で待ち伏せしており、

東京駅まで追われている。目的地を変えてもついてきている。

携帯にGPSが仕掛けられていたのだ。

 

その追撃、さらに警察にも追われているかもしれないという

二人の心理描写が追われている描写にあいまって

疾走感満点のラストだった。

 

最後は、上海行の飛行機になんとか乗れたところで終わる。

先に搭乗していた直美が、

加奈子の搭乗を腕を広げて待っていてくれたところが印象的だった。

 

 

『ナオミとカナコ』キャスト

この小説は、2016年1月フジテレビでドラマ化されたが

そのキャストは次のとおり。

 

小説の後半で…冒頭のつづき

「え?あと殺すだけやで?

 なんでまだこんなにページ数あんの??」

 

冒頭書いた内容の私の焦りセリフです。

 

前半読んでて、私は

直美が「完璧な計画」と言ったのがとても気になりました。

 

いや、なんかそんな完璧には見えないんだけど。。

 

そっくり中国人に達郎の服とか着せろよー!

え?ぜったいマンションにカメラついてるでしょー!

 

とかそんな細かいことですが、

なんか不安を感じる直美と加奈子の犯行だったんです。

 

大丈夫!

 

ちゃんと後半でその心配が現実(?)になります。。

 

心配していた達郎の服とかマンションのカメラとかから

ちゃんと犯行がバレていきます。

 

おいー

 

『ナオミとカナコとおたふく』にしといたら、

もうちょっと完璧な犯行になったんちゃうかー!!

 

しかしこの小説で奥田英朗さんが書きたかったのは

そんな完璧な犯行ではないですよね。

 

前半の「ナオミの章」と後半の「カナコの章」。

 

正反対ともいえる二人の女性が

生きるために行った男の排除計画によって

変わっていく様を描く。